〜エアリーに、そしてラグジュアリーに〜

とろけるような柔軟さと優美なドレープ感。そして圧倒的なエアリー感と共にラグジュアリーの極みを大いに感じるジャケットが誕生しました。

生地はPiacenzaの”Alashan Breeze”を採用。

モンゴル産の中でも最も繊維が細く高価なアラシャンカシミヤによる”サマーカシミヤ”にシルク&リネンをブレンドしたもの。珍しい混率に加え目付は驚異の180gと圧倒的な軽さを感じて頂けます。当然ながら通気性も素晴らしく春だけでなく、夏に着たくなる心地の良いジャケットに仕上がっています。染色技術、色彩感覚も全てがパーフェクト。特別な生地だからこそ滑り感と柔らかなドレープ感を好きなだけ味わって頂けます。

仕立ては裏地や芯地を極力省いた最軽量の仕立てによる「細身返し」。通常のアンコン仕立ては「大身返し」ですが、身返パーツを許す限り細くした「細身返し」にすることで、さらに軽く柔らかく仕上げています。前身頃の生地の重なりが少ない分、通気性が高まり、より涼しい着心地となっています。内側の縫代は裏地が付かない分、パイピングにて丁寧に仕上げています。

単に軽快なだけでなく伝統的なテーラードジャケットのディテールも随所に取り入れゴージラインに角度をつけ曲線美を生かした柔らかさを生み出しています。そして上襟が立ち上がって首にフィットするよう”のぼり”は、カジュアルな雰囲気を保ちつつ、高い技術で仕立てていることを証明しています。

オーダーサロンならではのハイクオリティの縫製とトップクラスによるラグジュアリーな素材により、既製品との違いを大きく感じて頂けると思います。日本最高峰レベルの技術に裏打ちされた仕立ては、カジュアルながらも上質感で耐久性も高くきっと新たな満足へと導いてくれます。

 

~PIACENZA(ピアチェンツァ)~

1733年創業という約300年の歴史を持つ、イタリア・ビエラを拠点とする老舗カシミヤメーカー。
旧式の機械を用い、乾燥させたアザミの実を無数にセットし、回転させながら生地表面を掻いてゆく技術”通称チーゼル”こそがPIACENZAが誇るカシミヤの風合い・発色の秘密です。多くの高級サルトで生地が採用されていることでも知られ、PIACENZA(ピアチェンツァ)の生地を使用している事実こそがブランド化しているという名門中の名門です。世界中の良い原料を手に入れるべく、地域・生産者・牧場の特定に注力し、何よりもその繊維のクオリティを左右する動物の生活環境を守る努力をしています。良い環境で育った動物からしか良い毛は生まれない事を理解してこその圧倒的なクオリティーを維持しています。

他社を寄せ付け無いトップクオリティの原毛だけを使用。例えばカシミヤは内モンゴル産が世界最高のクオリティにあるという事は周知の事実ですが、ピアチェンツァのカシミヤはその内モンゴル産の中でも「カシミヤの中のカシミヤ」と言われ、毎年取引されるカシミヤにおいて最高値をつける「ALASHAN CASHMEREアラシャンカシミヤ」を使用。内モンゴル最西部アラシャン地区、内モンゴルでも最も厳しい環境に生息するカシミヤヤギから取れる原毛は、上等のカシミヤ の中でも最も細く白く、別格です。300年近く高級獣毛を扱い続けているだけあり、世界で一番良い原毛はピアチェンツァに集まると言っても過言は無いかもしれません。